1/150 福山城 【1月10日 新発売】

32,000円(税込35,200円)

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 福山城は、元和8年(1622)に福山藩初代藩主の水野勝成により築城された巨大な平山城。天守は五重六階の層塔型。千鳥破風や唐破風、最上階は高欄付きの廻縁や花頭窓で飾られ、実戦よりも優美さを表現する江戸時代建築最後の名作とされる。
天守北側の壁面や窓は、全国唯一の総鉄板張り。江戸中期頃に付けられたとされる雨覆いも福山城の特徴の一つである。天守は1945年の福山大空襲によって焼失し、現在の天守は戦後に再建されたもの。令和の大普請(令和2年〜4年)により、北面の鉄板張り、最上階の窓形状や狭間など、焼失前の姿が再現されている。
福山城実城
福山城(広島県福山市)
 本キットは、城郭・古建築模型作家の島充氏調査・設計による焼失前の福山城天守図面をもとに、外観形状を1/150スケールで再現したものです。
北側壁の鉄板張りはエッチング部品を用い精密に表現。鉄砲狭間や最上階の窓形状など、「令和の大普請」の改修形状も再現しています。
福山城鉄板張り
1/150 福山城 北側 鉄板張り(エッチング付属)
さらに1/150 福山城 復元オプションキットで、戦前の姿を復元するパーツ(上層階の雨覆い等)をご用意しており、名城の美しさに加えて、かつて国宝であった福山城の文化的価値にフォーカスした製品としました。
福山城復元キット
1/150 福山城 上層階に雨覆い(オプション)を取り付けた状態


古写真
焼失前の福山城(写真:島 充氏蔵)
福山城 模型化に寄せて
 この模型は、米軍の空襲で焼失する前の福山城天守を再現したものです。焼失以前国宝だった福山城天守については、断片的な実測値と古写真、遺構として天守台石垣が残されているのみで、全体の詳細な寸法はいまだ明らかではありません。そこで私は、古写真を細部まで観察し、軒瓦や垂木、窓の格子など部材を数え上げ、全体が整合するよう総合させる手法で制作した復元検討模型を2022年に発表しました。この木製キットはその成果を踏まえて新たに模型用に引いた図面をもとに開発されました。
 現在の天守閣は、戦後、鉄筋コンクリートによって美化された外観で再建されたもので、令和の改修を経て北側壁面の鉄板張りが再現されるなど、焼失前の姿に近づけられました。その現在の天守閣とは微妙に異なる全体のプロポーション、最上階の廻り縁に設けられた雨覆いなど、古写真の中でしか見ることができなかった福山城天守本来の特異な姿をお楽しみいただける製品になっています。
(注:文中、焼失前のオリジナルは「天守」、現在の近代建築は「天守閣」と使い分けています。)
                                                       島 充

島充氏プロフィール写真
島 充 Shima Mitsuru
城郭・古建築模型作家
1982年生まれ。慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。古写真の緻密な分析と史料に基づいた復元模型を特色とし、その精度と写実的な表現が高く評価されている。著書に『熊本城超絶再現記』『島充の城郭模型紀行』。広島城天守の復元等に関する検討会議委員。




部品レーザー部品17種、木製部品23種、金属部品3種
材質ヒノキ・シナ等の天然木 金属
付属品組立説明書・屋根、石垣、石垣用骨組み型紙・北側壁用エッチング※塗料はキットに含まれておりません。
完成重量800g
梱包重量1,700g


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1/150 福山城 白木タイプ(北面鉄板用)塗料はこちら
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